【世界の朝食事情】国ごとのユニークな朝ごはん7選

コラム

朝は1日のスタートを切る大切な時間。その日の活力を生み出すために、世界各国ではさまざまな種類の朝食が食べられています。毎日の朝ごはんには、その国の文化や伝統が色濃く反映されており、国ごとにユニークな朝食事情があります。

今回は、世界のユニークな朝食を7カ国からピックアップし、その特徴を詳しくご紹介します。

フランスの朝食と言えば、やはりクロワッサンとカフェ・オ・レが定番です。

フランスでは、朝食は軽めでシンプルなメニューが多いのが特徴。クロワッサンは外はサクサク、中はふわっとした食感で、バターの風味が豊かです。これをカフェ・オ・レと一緒に楽しむのが、パリっ子たちの朝の定番スタイルです。

フランスでは、朝食をカフェでゆっくり楽しむ文化が根付いており、特にパリのカフェでは、クロワッサンを食べながら新聞を読んでいる人々の姿がよく見かけられます。

インドの朝食には、アルパラタという平たいパン料理がよく食べられます。

パラタは、小麦粉の生地を焼いて作られるパンで、アルパラタはその中でも、マッシュポテトを詰めたバリエーションです。インドでは、アルパラタにヨーグルトやピクルスを添えて食べるのが一般的で、朝からエネルギーをしっかり補給できます。

インドの家庭では、スパイシーな料理で朝を迎えることが多く、朝食から活力を得る文化が広がっています。

エジプトの朝食には、フールという豆料理が欠かせません。

フールは、乾燥したソラマメを煮込んだシンプルな料理で、クミンパウダーやコリアンダー、カルダモンなどで味付けをします。

エジプトでは、このフールをピタパンに挟んで食べるのが一般的です。ヘルシーで栄養価が高いため、朝のエネルギー源として親しまれています。特に、労働者たちが朝食として食べることが多い料理です。

メキシコの朝食では、チラキレスが人気です。チラキレスは、トルティーヤを細かく切って揚げ、サルサソースをたっぷりとかけた料理で、通常、卵や鶏肉、アボカド、サワークリームなどをトッピングして提供されます。

メキシコでは、チラキレスはカフェやレストランでも提供されることが多く、家庭でもよく作られる料理です。

辛さが効いたサルサとトルティーヤの食感が絶妙で、メキシコの朝食文化を代表する料理となっています。

トルコでは、シミットというゴマをたっぷりとまぶしたパンと、チャイ(紅茶)が朝食の定番です。

シミットはベーグルによく似た形をしていることから「トルコベーグル」とも呼ばれます。しかし、食感は大きく異なり、外がカリッとした食感で、中はふわっとしており、トルコの屋台でもよく見かける人気のパンです。

チャイは、トルコ式の紅茶で、小さなグラスに注がれ、濃いめの味わいが特徴です。インドのチャイと混同されがちですが、トルコのチャイはスパイスやミルクなどは入れずにストレートで飲むのが一般的です。

トルコでは、朝からこのシミットとチャイを楽しむ文化が広がっており、特に朝の通勤前に立ち寄るカフェでシミットを買って食べる人が多いです。

ギリシャの朝食では、フラッペ(アイスコーヒー)とスパナコピタ(ほうれん草のパイ)がよく食べられます。

フラッペは、アイスコーヒーに砂糖やミルクを入れて泡立てたドリンクです。特に暑い夏の朝にはよく飲まれています。

スパナコピタは、パイ生地にほうれん草とフェタチーズを包んだ料理で、朝からヘルシーに食べられる一品です。断食期間中はチーズも卵も使用しないバージョンを食べることもあります。

タイの朝食では、ジョークというおかゆがよく食べられています。

ジョークは、米を長時間煮込んで柔らかくしたおかゆで、鶏肉や豚肉、魚などの具を加えて作られます。日本のお粥よりもトロトロとしているのが特徴です。

タイ料理は辛い物が多いイメージがあるかと思いますが、ジョークは辛くなく誰でも食べやすいので、観光客にも人気がある料理です。

世界各国の朝食は、その国の文化や食習慣、気候に大きく影響を受けており、朝食一つとってもその国の個性が光ります。旅行の際には、ぜひその国ならではの朝食を楽しんでみてください。