【意外と知らない?】マイナーだけど面白い物理法則8選

コラム

物理と聞くと、ニュートンの法則やアルキメデスの原理など、有名な法則が思い浮かぶかもしれません。しかし、実は私たちの身の回りには、あまり知られていないマイナーな物理法則もたくさん潜んでいます。

この記事では、そんな「知る人ぞ知る物理法則」を8つご紹介。あなたの知識の引き出しに、ちょっとしたサプライズを加えます!

ベルヌーイの定理は「流体(液体や気体)の速度が速くなると圧力が下がる」という法則です。この法則は飛行機が空を飛ぶ仕組みや、シャワーカーテンが内側に吸い寄せられる理由を説明することができます。

身近な例:

  • 飛行機の翼が揚力を生み出す原理。
  • シャワーを浴びるとカーテンが体にくっつく。
  • ストローで液体を吸うとき、空気の流れが液体を引き上げる。

コリオリの力は、「回転する系において物体が直線的に動こうとすると、進行方向が曲がって見える」という現象です。地球の自転が関係しており、台風の渦や海流がこの力によって影響を受けています。

身近な例:

  • 台風が北半球では反時計回り、南半球では時計回りに渦を巻く。
  • トイレの水が渦を巻く方向(実際には微弱ですが影響はあります)。
  • 大砲を撃ったとき、弾道がわずかに曲がる。

パスカルの原理は、密閉された液体内で圧力が均等に伝わるという法則です。この原理により、私たちは液体を利用したさまざまな機械を作ることができるのです。

身近な例:

  • 車のブレーキシステムが液体を用いて圧力を伝える仕組み。
  • 自転車のポンプで圧力が均等に伝わること。
  • 洗車の高圧洗浄機が水を高圧で噴射できるのもこの原理によるものです。

ファンデルワールス力は、分子間に働く非常に弱い引力のことです。この力のおかげでヤモリが壁や天井に張り付いて移動できることがわかっています。

身近な例:

  • ヤモリやクモが垂直な壁を登る。
  • テープや接着剤が物をくっつける。
  • 液体が容器の内壁に薄く広がる。

キャビテーション現象は、液体の圧力が急激に低下すると気泡が発生し、その後急激に崩壊することで大きなエネルギーが発生する現象です。船のプロペラやポンプで見られ、金属が損傷する原因にもなります。

身近な例:

  • 船のプロペラに発生する小さな気泡。
  • 超音波洗浄機が汚れを剥がす仕組み。
  • ポンプの振動や異音の原因。

光の屈折は、光が異なる媒質(例えば空気と水)の境界で進行方向を変える現象です。この法則はレンズやプリズム、眼鏡の働きなどに利用されています。

身近な例:

  • 水中の物が空気中に見えるよりも少しずれて見えるのは屈折のためです。
  • プリズムで光を分解すると虹のように色が分かれるのも光の屈折の結果です。
  • 眼鏡やコンタクトレンズが視力を補正するのも、屈折を利用しているからです。

ドップラー効果は、音源や光源が観測者に対して動くことで周波数が変化して聞こえたり見えたりする現象です。救急車のサイレン音が近づくと高く、遠ざかると低く聞こえるのはこの効果のためです。

身近な例:

  • 救急車のサイレン音が近づくと高音、遠ざかると低音に聞こえる。
  • 天体の観測で光の波長のズレから天体の速度を測定する。
  • レーダーで車の速度を測定する。

レンツの法則は、誘導電流が元の変化を打ち消す方向に流れるという法則です。これはエネルギーの保存に関わり、例えば発電機や電気モーターの仕組みに重要な役割を果たします。

身近な例:

  • 発電機が回転することで電気を生み出す仕組み。
  • 電気モーターが回転する原理。
  • 磁石を近づけるとコイルに電流が流れる現象。

いかがでしたか?これらのマイナーな物理法則も、実は私たちの生活を支えたり、技術に応用されていたりします。何気ない日常の現象に疑問を持ったとき、「どんな物理法則が関係しているのだろう?」と考えてみると、日常がちょっと面白くなるかもしれません。

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