【Photoshop】被写体を幽霊風に加工する【エクスペクト・パトローナム】

Photoshopのあれこれ

今回は被写体をハリーポッターに出てくる守護霊のようなテイストに加工する方法をご紹介いたします。完成イメージは以下の通りです。

まずは新規Photoshopプロジェクトを立ち上げ、被写体画像と背景となる画像を格納します。

被写体画像に余計なものが映り込んでいる場合には、以下の記事を参考に、画像から被写体のみを切り取ってください。

続いて、被写体レイヤーを選択した状態でCtrl + I(Command + I)を押して、色調を反転させます。

続いて、画面右下のボタンから白黒レイヤーを追加します。

続いて、白黒レイヤーと被写体レイヤーを選択した状態でCtrl + E(Command + E)を押し、2つのレイヤーを結合させます。

今度は結合させたレイヤーを選択した状態で、画面上部のフィルタータブからフィルターギャラリーをクリックします。

フィルターギャラリーウィンドが開いたら、表現手法の中にあるエッジの光彩を選択します。そして、各項目値を以下のように設定しましょう。

★エッジの光彩の設定値★
 エッジの幅:1
 エッジの明るさ:15
 滑らかさ:4~8

フィルターの設定を終えたら、レイヤーのブレンドモードをスクリーンに変更します。

続いて、Ctrl + L(Command + L)を押してレベル補正を追加します。そして、シャドウを20、中間値を1.5、ハイライトを255に設定します。

続いて、レイヤーをコピーし、コピーレイヤーのブレンドモードを通常、塗りを0%に変更します。

レイヤーのモード等の調整が終わったら、レイヤーをダブルクリックしてレイヤースタイルウィンドを開きます。そして光彩(内側)を追加しましょう。各項目値は以下を参考にしてください。

光彩の設定を終えたら、オリジナルのレイヤーを再びコピーし、新たに作成されたコピーレイヤーにフィルタータブからぼかし->ぼかし(ガウス)を適用します。

ぼかし(ガウス)の詳細画面が開いたら、半径を20~30pixelに設定してOKを押しましょう。

続いて、オリジナルを再度コピーし、新たに出来たコピーのブレンドモードを比較(明)に変更し、その後ぼかし(ガウス)を半径3~4pixelで適用しましょう。

ここまで出来たらオリジナルとコピーの計4つの被写体レイヤーを全て選択し、Ctrl + G(Command + G)でグループ化します。

続いて、画面右下の調整レイヤーボタンよりトーンカーブを追加し、クリップボタンを押してレイヤーにクリップさせます。

続いて、トーンカーブのモードをRGBからブルーに変更し、カーブを少し凸型にします。

今度は、トーンカーブレイヤーと先ほどグループ化した被写体レイヤーのグループを選択し、再度グループ化します。

今度は今作成したグループをコピーします。

コピーしたグループを右クリックしてグループを結合を選択し、グループを1つのレイヤーへと変換しましょう。

グループを結合したら、フィルタータブからぼかし->ぼかし(移動)を選択します。ぼかしの詳細画面が開いたら、角度を20°、距離を20pixelに設定してOKを押しましょう。

ぼかしを設定したら、ブレンドモードをスクリーン、塗りを70%に変更しましょう。そして、被写体の位置を元の位置から少しだけ左下にずらします。

モードや位置などの調整が終わったら、今操作したレイヤーをコピーします。そして、コピーに再度ぼかし(移動)を適用します。ぼかしの設定値は先ほどと同じでOKです。

コピーレイヤーにもぼかし(移動)をかけたら、ブレンドモードを覆い焼きカラー、塗りを30%に変更します。そして、また少しだけ左下にずらします。

ここまで出来たら被写体の加工は終了です。元の状態と見比べてみると幻想的になったのが見て取れますね。

では続いては背景を加工していきます。

では続いては背景を加工していきます。

まずは背景画像の上に、調整レイヤーボタンから色相・彩度を追加します。そして、彩度と明度を-60ほどまで落とします。

続いてもう一つ色相・彩度レイヤーを追加し、プリセットから青写真を選択します。

プリセットを変更したら、色相を230、彩度を80を明度+80に変更します。変更に伴い、プリセット名の表示が青写真からカスタムへと変わってしまいますが気にしなくてOKです。

各値の調整が終わったら、今操作した色相・彩度レイヤーをダブルクリックしてレイヤースタイルを開きます。そして、ブレンド条件内の下になっているレイヤーという項目のツマミを10 / 90 255を目安に操作します。

ツマミは最初は2個しか表示されていませんが、Altキー(optionキー)を押しながらドラッグすることで分離可能です。

続いて、同レイヤーのレイヤーマスクをクリックしてマスクメニューを開き、その後反転を押しましょう。

レイヤーマスクを反転させたら、ブラシツールを使ってマスクのシェイプを操作していきます。

まずは、描画色が白になっていることを確認し、ブラシツールを選択しましょう。

続いてブラシメニューを開き、ブラシの直径を90~120px、硬さを40~50%に設定します。また、不透明度は50%に変更しておきましょう。

ブラシの設定が完了したら、被写体の周辺のレイヤーマスクをブラシでなぞっていきます。そうすることで、ブラシでなぞった部分だけ先ほど設定した色相・彩度のカラーが浮かび上がってきます。

ここからは外部からダウンロードした素材をを使用していきます。今回はpixabayからダウンロードしたフリー素材を使用していきます。

ではまず、以下のような煙の画像を用意しましょう。

煙の画像を色相・彩度レイヤーの上ににインポートして、ブレンドモードをスクリーンに変更します。その後、位置や大きさを調節します。

その後、煙のレイヤーに画面下部のボタンよりレイヤーマスクを追加し、反転を押します。

レイヤーマスクを設定したら、ブラシツールを使い、先ほどと同じ要領でマスクをなぞっていきます。

ブラシのカラーや不透明度などの各種設定は先ほどと同じで大丈夫です。

続いて、煙レイヤーの上に色相・彩度レイヤーを追加し、プリセットから青写真を選択します。色相・彩度レイヤーは煙レイヤーにクリップするようにしてください。

ということでこれで完成です!

後はお好みで不透明度を調整したりしてみてください。