【日本の国鳥はキジですが…】意外と知らない世界の国鳥10選

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キジ目キジ科キジ属の鳥であるキジは、日本鳥学会が日本の国鳥として制定しており、1万円札に描かれているほど日本国内で愛されています。

そんな日本で言うキジと同様に、世界各国では国鳥として国民から親しまれている鳥がいくつも存在するのです。

本記事では、世界各国で国鳥に制定されている鳥を10種ご紹介いたします。鳥好きの方は必見です。

ハクトウワシはタカ目タカ科に属する猛禽類の一種です。

褐色の体と対照的に、真っ白な頭部を持つことが特徴的で、この外観が高い人気を集めており、数多くの企業ロゴに使用されています。

そんなハクトウワシはアメリカ合衆国の国鳥に制定されています。

アメリカの先住民であるインディアンにとって、ハクトウワシの羽は正装や儀式などに用いる神聖なものでした。そのような背景から、ハクトウワシがアメリカの国鳥として選ばれたのです。

エミューはヒクイドリ科エミュー属に属する大型の鳥です。

ペンギンやダチョウなどと同様、飛べない鳥の一種で、地上を二足歩行で移動します。そのため、翼は退化しており、反対に足はかなりしっかりとしているのが特徴的です。

そんなエミューは多くの方の予想通り、オーストラリアの国鳥です。

一説によると、空を飛ぶことができないエミューは前方にしか進むことができず、その様を国家の前進の象徴としたのだとか。

ヨーロッパコマドリは、スズメ目ヒタキ科の体長13cmほどの小さな鳥です。

赤みがかった胸部とオリーブ色の背中が特徴的で、名前の通り、ヨーロッパ全域に生息しています。

そんなヨーロッパコマドリはイギリスの国鳥です。

イギリスでは長年国鳥は制定されていませんでしたが、2015年に国鳥を決める総選挙が行われ、ヨーロッパコマドリは全体の約34%もの票を獲得し、見事イギリスの国鳥に選ばれたのです。

インドクジャクはキジ目キジ科クジャク属の鳥です。

インドクジャクの最大の特徴は、色鮮やかな羽です。オスのインドクジャクは繁殖期になると、扇状に羽を広げてメスにアピールします。

そんなインドクジャクは、お察しの通りインドの国鳥です。

古来よりインドではクジャクは神の使いとして崇められるほど神聖な生き物でした。そのため、信心深い国民の多いインドにはピッタリの鳥なのではないでしょうか。

ハゴロモヅルはツル目ツル科ツル属の乾燥地帯の草原に生息する鳥です。

前身を覆う羽は青灰色であるのに対し、頭部は白色、風切羽の先は黒色をしています。

そんなハゴロモヅルは南アフリカ共和国の国鳥です。

現在では南アフリカ共和国の国鳥という地位を築き上げているハゴロモヅルですが、一昔前は農作物を荒らす害鳥として駆除されていました。そのため、現在では絶滅危惧種に指定されるほど数が激減しています。

ハゴロモヅルを見かけた際にはくれぐれも優しくしてあげましょう。

アンデスコンドルはコンドル科コンドル属の鳥で、飛ぶ鳥としては世界最大の大きさを誇ります。

頭と首には羽が生えていないという特徴があり、これは動物の死骸を食べる際に羽毛が汚れて不衛生になることを避けるためであると言われています。

そんなコンドルは、コロンビア・チリ・エクアドル・ボリビアの国鳥です。非常に多くの国で愛されている鳥なんです。

アンデスコンドルはインカ帝国の伝承に登場したり、ナスカの地上絵に描かれていたりと、アンデス地方ではとても神聖な生き物なのです。

シュバシコウは鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属の鳥です。

漢字では朱嘴鸛と表記され、その名の通り赤いくちばしが特徴的です。

シュバシコウはヨーロッパや北アフリカなど広範囲に生息している鳥ですが、その中でもドイツとリトアニアでは国鳥に指定されています。

ヨーロッパではシュバシコウは赤ちゃんを運んでくる縁起のいい鳥とされています。そのため、シュバシコウはドイツやリトアニア以外でも幸運の象徴として多くの人から愛されているのです。

ジャワクマタカは鳥綱タカ目タカ科クマタカ属に属する鳥です。

全身が褐色の羽毛に覆われていて、頭にはとさかのような冠羽が生えてるのが特徴的です。

ジャワクマタカはその名の通りジャワ島の固有種であり、インドネシアの国鳥です。

神話に登場する神鳥ガルーダによく似ていることから、インドネシア国民から愛されており、国章にもジャワクマタカがデザインされているほどです。

カラカラはハヤブサ目ハヤブサ科に属するハヤブサの一種です。

ハヤブサの一種と言えど、このカラカラは空中から素早く獲物をハントすることはめったにせず、主に卵や動物の死骸などを食しています。

そんなカラカラはメキシコの国鳥に制定されています。

メキシコの国旗の中央にはイヌワシが描かれているため、国鳥はイヌワシだと間違われることも多いですが、メキシコの国鳥はカラカラですので覚えておきましょう。

ゴクラクチョウはスズメ目フウチョウ科に属する鳥です。

ゴクラクチョウはオスには飾り羽が生えており、繫殖期になるとこの羽をなびかせながら求愛のダンスを踊ることでメスを魅了します。

そんな情熱的なゴクラクチョウはパプアニューギニアの国鳥です。

ゴクラクチョウは世界で42種類が確認されていますが、そのうち32種はパプアニューギニアに生息しています。パプアニューギニアはゴクラクチョウの楽園というわけです。

今回は世界各国の国鳥を10種類ご紹介していきました。

今回紹介した種類以外にも、世界各国では様々な鳥が国鳥としてその国民から愛されています。海外旅行などに行かれる前には、その国の観光名所や名物料理だけでなく、国鳥についても調べてみてはいかがでしょうか。

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