【聞いたことはあるけど…】巷でよく耳にする「API」とは?

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Twitter APIYouTube APIなど、「API」という言葉を耳にしたことあるかと思います。ただ、聞いたことはあっても、具体的にAPIとはどのようなものなのかと説明できる方はあまり多くはないでしょう。

本記事では、そんなAPIについて詳しく解説していきます。「APIがどんなものなのか知りたい!」「APIの活用方法を知りたい!」という方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

APIとは?

APIとは、「Application Programming Interface」の略語で、その名の通り、アプリケーションとプログラムとの架け橋となるようなものです。

APIを利用することで、異なるプログラム同士を、あたかも1つのサービスかのように連携させることができます。

なのでイメージとしてはアプリケーションの拡張機能と言ったところでしょう。

APIの代表的な活用例

1.Twitter API

Twitter APIは、ITについてあまり詳しくない方でも耳にしたことがあるような代表的なAPIの1つです。Twitter APIを活用すると、TwitterのWebサイトにログインしなくてもツイートを取得することが可能です。

ユーザーのトレンドを分析したり、特定のハッシュタグを付けたツイートを対象としたプレゼント企画などを行いたいときなどに役立つ機能です。

2.YouTube Data API

YouTube Data APIは、YouTube上の動画情報を収集するのに適したAPIです。

YouTube Data APIを使うと、YouTube上の動画のタイトルや再生数、高評価数などの情報を取得できます。これを使うことで、高評価の多い順で動画を取得したり、再生数Top100の動画リストを作ったりなどが可能です。

YouTuberが視聴者のニーズを把握する目的などで利用されることが多いAPIです。

3.Google Maps API

Google Maps APIGoogle Mapが持つ機能を他のウェブサイトで利用することができるAPIです。

例えば、企業サイトのアクセスページにGoogle Mapを表示させたり、住所を緯度・経度に変換したりする機能を使うことができます。

その他にもいくつもの機能を持ち合わせており、地図や経路を利用したいような場合に重宝されるAPIです。

4.LINE Messaging API

LINE Messaging APIは、LINEのメッセージ機能を拡張するAPIです。

LINE Messaging APIを使うと、チャットの自動化が可能になります。そのため、企業の公式LINEアカウントなどを効率的に運用することに適しています。

チャット機能だけでなく、イメージマップの作成機能などもあるため、LINEから外部の予約フォームなどへの連携を行うことも可能です。

APIを導入するメリットは?

1.開発コストを削減できる

自社と外部のアプリケーションやWebサイトを連携するプログラムを1から制作するとなると、当然ながら多大な費用や時間がかかってしまいます。

もしも求めている機能がAPIとして公開されているのであれば、それを利用することで開発コストを大幅に抑えることが可能です。

2.利便性が向上する

APIを効果的に利用すると、サービスに必要となるデータを同一アプリケーション内でまとめて操作できるようになるというケースもあります。

この場合、ユーザーが各操作ごとに複数のサイトを行き来する手間がないため、利便性が向上します。

利便性が向上するということは、当然ユーザーの満足度向上にもつながるのです。

2.セキュリティ性能が高まる

APIでTwitterやGoogleなどと連携する場合、TwitterやGoogleなどのセキュリティーレベルの高いシステムを使うことができます。

例えば、自社サービスのログイン情報をTwitterやGoogleアカウントから設定することで、間接的に、自社サービスのセキュリティ性能を高めることが可能です。

会員情報など自社で管理する場合には堅牢なセキュリティが必要となるため、そのようなデータを安全に利用することができるということもAPIを使うメリットの1つでしょう。

APIは効率よく利用することが大切!

APIを利用することで、コスト削減や利便性の向上などの様々なメリットに期待できます。

しかし、ただやみくもにAPIを利用するのはおすすめできません。というのも、自社開発のプログラムと違い、外部から公開されているAPIは、仮に不具合があった場合でも社内で対処できないというケースがあるからです。

APIを活用したい場合には、大きなメリットをもたらすだけでなく、API側で不具合が起こった場合のリスクについてもしっかりと考慮してから導入することが大切です。