結局どっちがいい?Premiere ProとFinal Cut

Premier Pro エフェクトのトリセツ

YouTuberが使用している編集ソフトとしてよく耳にするのが『Premiere Pro』そして『Final Cut』というものになります。実際どちらも使い勝手がよく、YouTubeの動画編集には不足の無いソフトだとは思いますが、果たしてどちらの方が優れているのか、どちらを使用するべきか、はっきりさせたいですよね。ということで今回は、いろいろな観点から両者を比較していきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。

Premiere Pro

まずはPremiere Proの詳細をご紹介します。『Premiere Pro』はAdobe社が販売している動画編集ソフトで、WindowsとMac OSに対応しています。YouTuberではヒカキンさんなどが利用されているとのことです。では詳細を見ていきましょう。

Premiere Proの料金

まずはお金の話から。Premiere Proは2022年10月現在、2,728円となっております(個人利用の場合)。2,728円で何ができるかというと、東海道新幹線開業50周年公式写真集が1冊買えるくらいです。なので、毎月の東海道新幹線開業50周年公式写真集を我慢できる方はでないと、購入は少し厳しいかもしれません。

Premiere ProのGUI

次にGUIについてです。簡単に言うと、操作が分かりやすい画面なのかという点です。結論から言うと、分かりやすいです。基本的に要素の追加はドラック&ドロップで完結しますし、どこでどんな変更を加えられるのかが一目で見てわかるようになっています。一応アドビの公式で各種説明が記載してありますが、それを見ずとも容易に操作することができます。

Premiere Proのエフェクト

Premiere Proの一番のセールスポイントは「エフェクト」の豊富さにあると思います。視覚的なエフェクトだけでなく、音声用のエフェクトも充実しているので、YouTuberの編集だけでなく、TV番組に近い編集も行うことができます。そして何より、同じアドビ製品のAfter Effects』と互換性があるので、より本格的な動画編集を行うことができます。

Premiere Proの処理速度

残念ながら、Premiere Proの処理速度は速いとは言えません。操作性の高いGUI,豊富なエフェクトの代償に処理が遅くなってしまったのです。なので、Premiere Proで編集をするためのマシンスペックはCPUはcorei7、メモリは16GBは欲しいところです。もし4Kを扱いたい場合は32GBないと、編集作業にストレスが生じてしまいます。

Final Cut Pro

お次は『Final Cut Pro』の紹介です。Final Cut ProはApple社が開発した動画編集ソフトです。勘のいい方はお気づきかもしれませんが、Apple社製品ということもあり、MacOS以外のOSには対応していませんここがまず一つのネックです。また、YouTuberでは、東海オンエアさんが利用されているとのことです。では続いて、より詳細な話をしていきます。

Final Cut Proの料金

まずはFinal Cut Proの料金からお話しします。Final Cut Proは48,800円となっています(2022年10月現在)。ただしこちらはPremiere Proとは違い、「買い切り」となっております。単純計算でPremiere Proを18ヶ月以上使用する場合はFinal Cut Proを買いきりで購入した方が安く上がりますちなみに、48,800円で何が買えるかというと『パナソニック IHクッキングヒーター ビルトインタイプ KZ-G32AK 幅60cm 鉄・ステンレス対応 ブラック/ブラック 2口IH+ラジエント』が買えます。IHヒーターを是が非でもほしいという方以外は、購入を検討してみてもよいかもしれません。

Final Cut ProのGUI

続いて、Final Cut ProのGUIについてですが、こちらはPremiere Proに負けず劣らず優良であると思います。また、Premiere Proではエフェクトは文字で表示されるだけで、初めて使うエフェクトの場合は実際にかけてみないとどのようになるかイメージがしづらいのですが、Final Cut Proの場合はエフェクトをかける前にプレビュー画面が表示されるので、どのような効果なのかすぐにわかるというメリットがあります。

Final Cut Proのエフェクト

Final Cut Proのエフェクトですが、こちらはPremiere Proと比較するとやや見劣りするかなといった感じです。ただし、YouTuberの動画編集という観点で見れば、全く不足はないと思います。また互換性はないですが、先述したAfter Effectsを利用できないことはないので、もし動画に幅を利かせたいならFinal Cut Pro+After Effectsというのもなくはないかもしれません。

Final Cut Proの処理速度

Final Cut Proの処理速度はPremiere Proよりも優れています。必要なマシンスペックはCPU:core i7、メモリ:16GBですがこれはあくまで推奨であり、実際にはcore i5や8GBのメモリでも動作します。ただし素材のおもさにはよりますが...。ともあれ、処理速度に関してはFinal Cut Pro > Premiere Proなので、素早く動画を作成したい方にはお勧めです。

結局どちらが優れているのか

ここまでPremiere ProとFinal Cut Pro、双方のご紹介をしていきましたが、では実際問題どちらがより優れているのか、各項目の比較表を作成しましたのでご覧ください。

ソフト料金GUIエフェクト処理速度
Premiere Pro2,728円/月◎(Ae互換性あり)
Final Cut Pro48,800円(買切)○(Ae互換性なし)
※Ae=After Effects

表で比較するとやはりどちらを使用しても大差がないとは思いますが、筆者がお勧めするのはPremiere Proです。理由は以下の通りです
 ・After EffectsやPhoto Shopなど、他のAdobe製品と互換性がある
 ・WindowsでもMacでも利用可能
 ・フリーランスの動画編集案件では編集ソフトにPremiere Proを指定されることが多い

なので、もしMacをお持ちであり簡単な動画編集から始めたいという方はFinal Cut Proを、動画編集に力を入れたい、ゆくゆくは編集で食っていきたいという方はPremiere Proを利用してみてはいかがでしょう。

無料編集ソフトAviUtl

ここでもう一つダークホース的な編集ソフトをご紹介いたします。それが『AviUtl』というソフトです。こちらは一般の方が開発されたソフトで、なんと完全無料で利用することができます。

GUIに関していうと有料のソフトには劣ってしまうとは思いますが、それでも、テロップ入れやカットなどの簡単な作業を行うだけなら十分かと思います。また、有志により開発されたプラグインを追加することで、よりレベルの高い編集を行うことも可能です。プラグインをダウンロードする手間はありますが...。

何はともあれ、もし編集を始めてみたいけど初期投資は抑えたいという方はこちらを利用してもいいかもしれません。なお、こちらはMac OSには対応していないのでご注意を。

まとめ

今回は編集ソフトの二大巨頭『Premiere Pro』と『Final Cut Pro』の比較を行いました。いろいろ言いましたが、どちらも非常に優秀なソフトなので、どちらを選んでも性能面で不満を持つことはないでしょう。もちろん、このほかにも様々な動画編集ソフトがありますので、よく吟味して、自分に合った編集ソフトをお使いください。